【となりのトトロ編】ジブリ映画にまつわる恐ろしい都市伝説まとめ!裏に隠されたグロテスクな真相とは?

映画「となりのトトロ」は、1988年に劇場公開され、公開当時の観客動員人数はおよそ80万人に達し、空前の大ヒットとなったスタジオジブリ制作の長編アニメーションです。

そして、映画の公開が終わった後も、長年にわたり多くの支持を集め、何度も「金曜ロードショー」などで、再放送をテレビでされ続けた結果、「となりのトトロ」は子供から大人まで、日本人なら知らない人がほとんどいないのではないかというほど、幅広い世代に愛される国民的なスタジオジブリの人気アニメ映画となりました。

しかもその再放送ごとの平均視聴率が20%を超え続けていたなど、視聴率からもこの「となりのトトロ」が長年にわたり、私たち日本人にとっての国民的アニメ映画であることがわかります。

その大まかなストーリーは、姉の小学3年生のサツキと妹で5歳のメイが、ある村に引っ越してくるところから始まります。この舞台は埼玉県所沢市の設定のようです。

そして、母親が入院中のため、母親の代わりに父親とメイにお弁当を毎朝作るサツキ。

そんなサツキとメイは、ある日偶然不思議な森の生物「トトロ」に出会います。

そこから、サツキとメイはトトロとの不思議な冒険をすることになり、最後には猫バスに乗って、入院中の母親のもとに会いに行くという心温まる話です。

これだけ聞くと、夢があって子供も大人も楽しめる素敵なファンタジーアニメのような印象を受けますよね。

また、この「となりのトトロ」は、日本だけにとどまらず海外にも多くのファンがいることでも知られていますが、感動的な話の中にも、どこか不思議な雰囲気があります。

そんな「となりのトトロ」に、実は映画の印象からは想像がつかないほどの恐ろしい都市伝説が数多くあるのです。

ここではそんな恐ろしい都市伝説のなかのいくつかを厳選して紹介していきます。

「となりのトトロ」の恐ろしい都市伝説:サツキとメイは猫バスに乗る前に既に死んでいた!?

劇中でサツキとメイラストシーンで会いに行く場面がありましたよね。

そこでのサツキとメイが実は直前に実は幽霊なのではないかという都市伝説があるのです。

実はこのサツキとメイが実は幽霊だったという都市伝説ですが、この「となりのトトロ」の中にあるシーンのあるいくつかのシーンに、その裏付けとなる証拠がありました。

都市伝説の裏付けとなるシーン:メイとサツキの大ゲンカのシーンから2人の影が消えてしまう

実は映画のラストシーン近くになり、メイとサツキが大ゲンカした後あたりからサツキとメイの影が急に消えてしまいます。これはサツキとメイが喧嘩をした後すぐに死んでしまい、既に幽霊になったからではないかと推測されているのです。

しかし、これは一部で、影をつけなかったのは背景で時間経過を表す画期的な試みが原因となっているという話もあります。メイとサツキの影がところどころ無くなっているのは、意図的に影を描いていないからだというのです。

スタジオジブリで美術監督を当時務めていた男鹿和雄は、「となりのトトロ」の背景描写には特にこだわっていました。なぜなら、影を用いて時間の経過を表すこと=実はサツキとメイが太陽の真下にいる、つまり正午の時だったからなのです。

このように影の長さ・色合いなどで時間を表現していた美術監督の男鹿さん。細部まで徹底してこだわるプロ意識の高さがこの映画からうかがえます。

都市伝説の裏付けとなるシーン:メイとサツキが母親と会わずにトウモロコシを届ける

そして、ラストのシーンで、サツキとメイは映画の中で無事再会してトトロと一緒に猫バスに乗り、そこから入院中の母親のところを訪れますが、トウモロコシを置いて母親に会わずに帰ってしまいます。

母親に会いたくて行ったのに、会わずに帰るというのは、どう考えても不自然です。これは、実はメイとサツキは道中すでに死んでしまい、入院中の母親と看病に来た父親には見えない存在になった、または会えない存在になったという事をあらわすラストシーンとされているのかもしれません。

また、入院中の母親が窓の外を見つめ「今サツキとメイが笑ったような気がしたの」とつぶやくシーンが最後ありますが、実際その木の枝に2人は座って笑顔でいましたよね。それなのに、父親と母親にはなぜか2人の姿は見えない=それは、もうすでに死んでしまっているということではないかという憶測もあります。

しかし一方では、サツキとメイが母親に会わずに帰ったのは、2人の人間的な成長をみせているのではないかという声もあります。

ネコバスに乗って病院まで行ったメイとサツキは母親の元気な姿を見て安心したので、会わずにトウモロコシだけを置いて帰ったシーン。これは、死んでいるから会えないのではなく、それまでずっと母親に対して甘えん坊だった2人が少しだけ大人になったサツキとメイの成長を感じさせる場面と考える人も多いようです。

都市伝説①の裏付けとなるシーン③メイのサンダルが池で見つかる

これは「となりのトトロ」が好きな人の間でも、特に有名な都市伝説ですが、サツキとの大ゲンカをきっかけに泣きながら出て行き、行方不明になってしまったメイをサツキが探している間に、村人から子供のサンダルが池で見つかったと知らせをサツキが受けます。

このサンダルが、まさにメイの履いていたサンダルとよく似ている事から「メイは池に落ちて溺死してしまったのではないか」という都市伝説が生まれました。

都市伝説の裏付けとなるシーン:地蔵に「メイ」の名前が刻まれていた

このシーンはよく目をこらして見ないと気付かないんですが、「となりのトトロ」の劇中に、サツキが記憶を思い起こす時一瞬背景に映る地蔵に「メイ」の名が刻まれているそうです。

そのシーンをコマ送りした時に確認できるので、普通に見ていても気付かないそうです。

「となりのトトロ」恐ろしい都市伝説:原作「隣のととろ」が存在していた?

もう一つの都市伝説には、この「となりのトトロ」に原作小説が存在していたというものがあります。

その小説「隣のととろ」では、サツキとメイの「地獄めぐり」がテーマとなっており、その小説の内容とは、大変おどろおどろしいグロテスクなものなのです。

そして、原作でのトトロはこの「となりのトトロ」で描かれているようなとぼけた愛らしい姿とは真逆の生き物となってしまっていて、大変恐ろしい巨大な化け物として描かれています。

原作の内容では、トトロのほかに、田舎に引っ越したのはいいが、そこがひどい閉鎖的な村社会で、一家は村の人々から迫害を受けるという場面もあります。

そんな迫害に耐え切れずメイやサツキの母親が死亡し、父親は酒におぼれ、娘たちに暴力をふるいます。

そんな辛い生活に耐え切れず、メイが「お母さんに会いに行く!」と言って、自殺してしまうのです。

そして、サツキは悲しみの中、死んでしまったメイの魂を助けるため、生きたままあの世へ行くことを決意します。

そんなサツキが道中、メイの魂を助けるため、ネコバスに乗るシーンが原作でも出てきますが、バスに乗るというより、サツキとメイがただただ巨大な化けネコに食べられてしまう原作になっています。

「となりのトトロ」恐ろしい都市伝説:「狭山事件」とは?

となりのトトロの舞台となった場所は埼玉県所沢市で、埼玉はそこには緑豊かな風景が広がっているというイメージからそこが舞台になったといわれています。

実はその舞台となった埼玉県所沢市のすぐ近くの埼玉県狭山市で、実際に1963年5月にある事件が発生しました。

その事件は、埼玉県狭山市である少女が犠牲となった強盗強姦殺人事件でした。

となりのトトロは、この事件の影響を受けたとされており、その都市伝説はとても有名になって「狭山事件」と呼ばれています。

この都市伝説はあまりに有名になり過ぎて、監督の宮崎駿さんの耳にも入ったそうです。

そして、宮崎さんはこの都市伝説を2007年5月にジブリ日誌にて否定しています。

偶然かもしれませんが、「となりのトトロ」のサツキとメイの年齢を足すとちょうど16歳になり、「狭山事件」の被害者の年齢と同じになるのです。

これは単なる偶然なのでしょうか。

そして被害者の姉は、1964年7月に農薬を飲んで自殺していることや、宮崎駿自身、この事件を憂い、狭山事件の再審請求の署名をしていることからも、多少なりともこの事件に影響は受けているはずなのです。

実は「となりのトトロ」のストーリーの設定と、実際に1963年に埼玉県狭山市で起こった少女の誘拐事件には共通する部分がたくさんあります。

まず1つ目の共通点は、トトロの舞台は埼玉県所沢市で狭山市に隣接しているということ。

そして2つ目が狭山事件の後に姉が行方不明になった妹を捜索している姿が目撃されているということ。

3つ目の共通点は、サツキ(皐月)とメイ(May)はどちらも「5月」という意味を表す名前であることで、しかも狭山事件が起こったのも5月なのです。

もしかすると、子供を愛する宮崎監督が、この子供の命が無残に奪われた「狭山事件」を憂いで、このような子供に夢を与える映画の中に、その要素を盛り込んだのかもしれませんね。

「となりのトトロ」恐ろしい都市伝説:物語の中で起こったことの全ては父の妄想だった?

「となりのトトロ」では、サツキとメイの父親は、考古学者であり大学で非常勤講師をしています。

しかし、それだけでは生活をしていくのに苦労するため、翻訳の仕事もしているそうです。

そして、劇中何度も仕事をしている父親の様子が描かれているシーンがありましたよね。

そこでは父親が一生懸命翻訳の仕事をして、メイがその近くで遊んでいるという一見ほほえましい様子が描かれていました。

そもそもこの物語で重要なのは、メイが出会った「トトロ」と呼ばれる不思議な生物です。

この「トトロ」のモチーフとなったのは、「トロール」と呼ばれるある妖精です。

この妖精は、メイやサツキのような子供にしか見えず、死神のような存在であると言われています。

そして、「となりのトトロ」というこのアニメのタイトルの中の「となりの」の部分にも意味があり、「となりの~」と表現する時は、そこに誰かがいる、もしくは何かがいると認めている時、感じているときに使われる言葉なので、そこから考えると、この「となりのトトロ」というタイトルは「メイやサツキ子供の目線で描かれている」ということになります。

そして、ここでサツキやメイの父親が劇中で翻訳の仕事をしているということですが、一体何を書いているのかまでは理解することは映画の中だけではできません。

もしかすると、本当はもうこの世にはいない「サツキとメイと楽しく過ごしている物語」を書いているとファンの間では噂になり、「となりのトトロ」で登場するメイやサツキは実はすでに亡くなっていて、父親の妄想の中での2人の姿を物語として書き記しているという憶測が都市伝説になったようです。

そして、父親の妄想の中でトトロが出てきたのも、子供にしか見えない妖精と自分の娘たちが、仲良く遊んでいて欲しいと願い、そう感じていたからだというのです。

劇中には、サツキとメイがトトロと一緒にオカリナを吹いているシーンが最後出てきます。

この時、父親はその光景を見て、顔が穏やかになっているのが分かります。

そして満足したような表情を浮かべて、執筆を再開します。

その理由は、父親が、娘のことをふと思い出して「死んだ自分の娘達がこんな風に楽しんでくれていれば良かったな」と思ったことを、その物語に執筆していたからだという風にもいわれています。

そして、タイトルだけでも「父親=私」のそばにずっと娘たちがいて欲しかったという父親の心からの願いから「となりのトトロ」というタイトルができたとされているのです。

となりのトトロの都市伝説まとめ!

ここでは「となりのトトロ」に関する都市伝説をいくつかご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

おそらく、となりのトトロの都市伝説はあまりに有名なので、もうすでに知っている都市伝説もたくさんあったかと思います。

サツキとメイがすでに亡くなったという裏付けについては、劇中のシーンからもいたるところに出てきて、そういったシーンを探してみるのも楽しいかもしれません。

この記事を書いた人

パイナップルチェアー
東京都に住む20代サラリーマン。
好きな言葉は「愛」と「勇気」と「友達」。
苦手な食べ物は、「食パン」と「カレーパン」。
家族構成は、おばあちゃんみたいなおじいちゃんと、
年齢不詳のねえちゃん。
あとチーズ色をした犬。名前はクリーム。