ガソリン価格の高騰が続いていますが、皆さんはどのように対応していますか?
最も良い方法は、消費しないこと。
つまり、自動車に乗らないことが一番です。
というわけには行かないので、この記事ではガソリン高騰の時代に、いかにして燃料消費を少なく運転するかについて、説明します。
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ガソリン価格はなぜ値上げが続くんでしょう
主なガソリン輸出国は、サウジアラビアとロシアが卓越しています。
実は、2015年から2016年にかけて、中東からの輸出量が多すぎて、価格が下がり需要が増大したという背景があります。
そこで、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟の主要産油国らが協調して減産を始めて、需要の引き締めを狙ったためとも言われています。
その協調減産のために、ガソリンの供給量が減り、結果として高騰を招いているとも言えます。
その一方で、アメリカのトランプ大統領が「アメリカはイランの”核合意”からの離脱」を表明したために、イランへの経済制裁がより厳しくなります。
実は、イランは日本の原油輸入先としては5番目に位置するわけで、イランからの原油調達が悪化することは、かなりの痛手となります。
その結果、国内でのガソリン供給量が減ることが、高騰の要因の一つとしてあげられます。
ここで、朗報といえば
OPECの協調減産は、2018年末には終わると言われています。
となれば、原油供給料も回復して、ガソリン高騰も一段落していくのではと予想されています。
ちなみに、資源エネルギー庁が10月31日に発表した、全国のガソリン店頭価格は
- レギュラーガソリン:159.6円
- ハイオクガソリン:170.4円
となっています。
ガソリン価格高騰時の運転方法
ガソリン高騰時に限らず、車の燃費向上に効果があるのは、「いかにスムーズに走らせるか」ということがポイントになります。
最近の車は、レース用でも燃費には気を使っています。
それでも、よりスポーツ系の車は「加速」を重視し、よりファミリーユース系の車は「燃費」を重視するのが、乗り手側の欲求です。
メーカーもそのへんは実に気を使って開発を行っているわけです。
ココ最近の一般的な車は、燃費を気にして電気自動車やハイブリッドシステムを搭載した車が多いですよね。
これらの車は、「加速」という乗る楽しみと、「燃費」というお財布に優しい両面を狙って開発されています。
普通のガソリン仕様の自動車よりは、少々高くなりますが、走りも楽しめてお財布にも優しいというのが、最近の傾向です。
ところが、これらハイブリッド系の燃費の良い車でも、運転の仕方次第では返ってガソリン車より実燃費が悪くなったりすることもあります。
もちろん、ガソリン車であっても、運転の仕方次第ではハイブリッドに迫る実燃費を叩き出すこともあります。
そこで、少しでも燃費を良くする運転というのは、どういうものか考えてみましょう。
いかにスムーズに走らせるか
良く「シーソー運転」というのを聞きませんか?
これは、急加速をして同乗者が後ろにのけぞり、急減速をして同乗者が前のめりになる状態を表します。
昔の車は、アクセルとスロットルはワイヤーで繋がっていましたが、最近は電子制御になっているので、アクセルをガバっと踏んでもやたらにエンジンが反応はしないようになりましたが、それでも急加速という「急」がつく操作は、燃費の悪化に繋がります。
アクセル操作は、出来る限りスムーズにと言うのが、同乗者にも燃費にも効果的なんです。
出来る限り車速は一定が望ましい
一定の車速に達したら、その速度を維持するのが最も燃費に対して良い運転とされています。
一般道でも、高速道でも流れに乗ったスムーズな走りというのが、一番燃費に貢献するのです。
こまめに速度計をチェックして、一定速度を維持しながら、前走車に追いつきそうになったら、いきなりブレーキを踏むのではなく、エンジンブレーキを使って減速します。
前走車が加速しても、アクセルで急加速せずに、ゆっくりとースムーズなアクセル操作で加速します。
こいうなめらかな走りを意識するだけで、燃費は大きく違っていきます。
最近装備されることが多くなってきた、AAC(追従型オートクルーズ)が、こうした運転に役立ちますよ。
燃費向上に向けた運転方法
それでは、実際に燃費向上に向けた運転をご説明しましょう。
筆者は、毎月東名高速→首都高速→常磐自動車道というルートを1往復します。
愛車は、日産デイズ(今年になって、デイズハイウェイスターに乗り換えました)です。
ターボは付いていないノーマルガソリン車です。
以前は、早くつこうと思って、ひたすらアクセル踏みこんでいました。
でも、ガソリンが高騰している昨今、高速では80~85キロ近辺で走行すると燃費が良くなるとブログで見たので、トライしてみました。
以前は、常磐道は空いているので、メーター振り切るくらい(軽は140キロまでしか振っていない)の速度でかっ飛んでいました。
その時の平均燃費は、13~15キロ/Lくらいでした。
ちっとも良くないです。
でも、この燃費が最も良くなる速度で走ってみると、驚きのこの数字
これは、デイズのとき驚きの、カタログ燃費23キロ/Lを上回ってます。
デイズは、90キロを超えるとエコインジケーターは消灯しちゃうんです。
こちらが、高速降りて一般道も走行した後の数値
ちょっと踏み込んじゃったので、かなり落ちちゃいました。
こっちは、デイズハイウェイスターのとき
こちらも、カタログ燃費25.8キロ/Lに後少しの処
こちらは、高速降りた後の一般道もかなり意識したので、それほど低下していません。
どちらも、走行条件としては深夜です。
どちらも、クルコンは搭載していないので、夜間で空いていたとしても速度維持には結構気を使います。
ETCゲートの通過術
これは、私の愛車が軽自動車ということもありますが、普通車でも同じことは言えると思います。
高速道路のETCゲートでは、20キロまで落とせと書いてありますよね。
で、実際100キロ位で走っていた車を、ETCゲート通過のために減速していくと、車速が下がるのよりも、エンジン回転数が一気に下がっていきます。
ETCゲートを通過する時点では、ほぼアイドリング状態までエンジン回転数が下がったとします。
そこからの加速は、実は停車状態からの発進にほぼ等しいです。
周りにも後ろにも車がいっぱいのゲート付近は、どうしてもアクセルを踏んで一気に加速したい心境になります。
そんで、ガバっとアクセルを踏むと、ガバッと燃料を使うという事態になるんですね。
まあ、落ち着いて考えると、高層道路上のETCゲートは、入り口と出口だけじゃんと思うでしょ。
それは、単一の道路だけ使う場合ですね。
筆者みたいに、東名高速→首都高速→常磐自動車道と乗り継いでいくと、5回はETCゲートを通過します。
つまり本線上で3回は通過することになります。
それでは、この本線上のETCゲート通過時に、どうすればよいかというと
エンジン回転数を、アイドリングまで下げないようにするということです。
え?どうやるのって?
ETCゲート通過直前までは、しっかり減速していきます。
筆者の場合は、約40キロ位まで車速が落ちる頃、ETCがピッとなったら、加速を始めます。
ETCゲートの通過可能速度は、一説には60キロ位でも可能という説があるのですが、これはやはりバーが上る前に通過すると危険なので、40キロぐらいで通過を目指します。
こうすると、回転数が2,000回転近辺にいるので、トルクも出始める域であり、ガバっとアクセルを踏まなくても、スムーズに加速してくれます。
まあ、この方法は、こんな手もあるという程度に収めてください。
燃費向上につながるメンテナンス
燃費向上の秘訣の中で忘れがちなのがメンテナンス。
タイヤの空気圧は、豆にチェック
タイヤの空気圧なんて、めったにチャックしないですよね。
でも、実は結構燃費に与える影響は大きいんです。
タイヤの空気圧が少ないと、車重に対する重みで、タイヤの接地面積が広がります。
さらに、サイドウォールも膨らんだようにたわんでしまいます。
この結果何が起きるかといえば、タイヤの転がり抵抗が増しちゃうんです。
抵抗が大きいということは、それだけエンジンへの負担は増すことになります。
その結果、燃費に悪影響を及ぼすんです。
実際どのくらい影響するのか調べた人がいて、空気圧を25%落とすと、燃費に8%以上の悪化を招いたようです。
実際には、日頃空気圧のチェックをしていなくても、6ヶ月毎に定期点検に出していれば、ここまでの空気圧減少はありえないとは思いますけどね。
意外とありがちな余計な荷物
日頃から、ラゲージスペースを物置代わりに使っている人は、仕事人以外では少ないでしょう。
それでも、ちょっとした洗車道具や、タイヤチェーン、雨具などは積みっぱなしという人は多いと思います。
これらの荷物が車重の増加となって、燃費の悪化につながるということもあります。
もし、あなたが燃費に多少なりとも神経質ならば、ラゲージスペースの荷物も必要最小限にすべきでしょう。
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まとめ
今回は、ガソリン代が高騰中の昨今において、いかに燃料代を安く済ませるかという点にポイントを置き記事を書いてみました。
まあ、実際役に立つかはわかりませんが、気にかけることも大事かと思う内容です。