顔や頭にだけ汗を沢山かいてしまう症状に悩んでいる人は沢山います。
背中など見えないところの汗であれば、自分だけがベタベタ気持ち悪いだけで済むのですが、顔や頭にかいてしまう大量の汗は人目に触れやすいので気になりますよね。
今回は、ダラダラ止まらない顔の汗を抑える方法を解説していきます!
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ダラダラ止まらない顔や頭の汗の原因とは?
汗をかく要因として、温熱性発汗・精神性発汗・味覚性発汗の3つが挙げられます。
しかし、顔や頭など特定の場所にだけ汗をかいてしまう場合には、別の原因が考えられます。
それでは、ダラダラ止まらない顔の汗の原因を考えてみましょう。
原因1「運動不足」
汗をかくことは身体にとって良いことです。
ですが、全身に汗をかくのではなく、顔や頭ばかりに汗をかいてしまう場合は、運動不足が原因かもしれません。
日頃から運動量の少ない生活を送っていると、基礎代謝が落ちてしまいます。
極端に熱の発生が少なくなるため、汗を分泌する機会が減ってしまうんです。
そうなると、心臓から離れている下半身や体の末端にある汗腺が休眠状態に陥ってしまいます。
そのため、体温を調節する際に顔や頭などの汗腺からばかり汗が分泌されてしまい、顔や頭ばかり汗が出る状態になってしまいます。
顔や汗など特定の部分ばかり汗を沢山かいてしまってとお悩みの方は、その汗がベタベタしていると感じませんか?
本来、汗は成分のほとんどが水分でサラサラとして蒸発しやすいのですが、汗をかく機会が極端に減ってしまうと汗腺の機能が低下してしまい、汗の成分にミネラルや脂肪分が多くなります。
そのため、全身に汗を比べて顔や頭など局所的にかく汗は蒸発しにくく、ベタベタとしてしまうんです。
原因2「顔面多汗症」
運動をした後や気温の暑いとき、辛いもの等の刺激物を食べた時に汗をかくのも生理現象です。
しかし、汗をかく状況ではないにも関わらず、顔や頭からのみ大量に汗をかいてしまう場合は、顔面多汗症の可能性が考えられます。
顔面多汗症の原因は、まだハッキリと解明がされていないのですが、交感神経が活発になり過ぎて発生するという考えが有力です。
もし顔に汗を沢山かいてしまって日常生活に支障をきたしてしまったり、顔や頭から沢山汗をかいて気になる場合には、一度病院を受診しましょう。
受診するかとしては、皮膚科の受診がオススメです。
また、身体の内側の異常で汗を沢山かいてしまう場合もありますので、内科を受診して異常がないか検査するのも良いでしょう。
どちらにしても、一度医師の診察を受けることで、より症状にあった診療科を紹介してもらえます。
原因3「自律神経の乱れ」
自律神経失調症の場合、汗をかきやすい傾向が見られます。
自律神経の乱れにより、様々な症状がみられますが、自律神経の乱れによる症状のひとつに滝のような汗をかく場合があります。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」がありますが、汗をかく症状に関わっているのは交感神経です。
そのため、自律神経が乱れて交感神経が活発になると、汗を沢山かいてしまうんです。
汗を沢山かいてしまう症状だけでなく、眠れなかったり、気分が落ち込んでしまうといった場合は、自律神経失調症を疑ってみても良いかもしれません。
辛い時にはガマンをせずに、一度病院を受診し、検診を受けましょう。
精神的な症状で病院を受診することに抵抗感を感じる方も少なくないかもしれません。
最近では、内科と心療内科が併設されている場合もありますので、そういった病院を選ぶのもオススメですよ。
原因4「肥満」
「太っている人=汗っかき」というイメージはありませんか?
「太っている人=汗っかき」というイメージは単なる偏見ではなく、きちんときた根拠が伴うイメージなんです。
肥満体型の方は全身の多くの脂肪を蓄えているため、身体の熱を上手く放出することが出来ない傾向があります。
その場合、汗をかいて体温を下げようとするため、結果的に顔や頭を中心にして全身に汗をかいてしまうんです。
また、見た目が太っているという場合だけでなく、BMIが22以上で体脂肪率の高い方にも同様の傾向が見られますので、注意が必要です。
顔や頭の汗が止まらない・・・対処法は?
食生活の改善
現代社会の食生活は欧米化が進み、ついつい肉中心の食生活になってしまいます。
魚や糖質などに比べ、肉を消化する時により多くの熱を生み出すため、汗をかきやすくなってしまいます。
反対に夏野菜にはカリウムを多く含むため、余分な熱を効率的に逃がし、身体の内側から汗をかきにくくすることができます。
カリウムを多く含む夏野菜としては、トマト・きゅうり・茄子・ゴーヤが挙げられます。
また、大豆にはイソフラボンが含まれており、イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをしてくれます。
女性ホルモンは発汗をおさえ、汗の性質をサラサラしてくれますよ。
運動不足の解消
あまり汗をかかない生活をしていると、心臓から遠い腕や足の汗腺が鈍くなり、顔や頭に汗をかきやくなってしまいます。
ジムに通うなど定期的な運動が難しい場合も、通勤途中に1駅分だけ歩くようにしたり、日常生活の中でエレベーターやエスカレータではなく意識的に階段を使うようにするのも良いでしょう。
また、手湯や足湯で汗腺を刺激することでも効果が期待出来ますよ。
ストレスを発散する
ストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまいます。
ホルモンバランスが乱れると、自律神経の働きが鈍って過剰に汗をかいてしまう原因になってしまいます。
そのため、適度にストレスを解消することも汗の対策には非常に有効です。
運動をして汗をかいたり、カラオケで大きな声を出したり、アロマを炊いたりストレス解消の方法は人それぞれです。
ぜひ、ご自分にあったストレス解消法を見つけてみてくださいね。
冷たい飲み物を飲む
身体が熱くなると、体温を下げるために汗をかきます。
通常、冷たいものは身体を冷やして冷え症につながるため、汗腺が鈍る原因になってしまうのですが、体温を下げる目的で冷たい飲み物を飲むのは有効です。
日常的に冷たいものを飲んだり食べたりして身体を冷やすのではなく、身体がほてってしまっているときに熱を抑える目的で冷たいものを飲むのはオススメの方法です。
顔用制汗剤を使う
ここまで、身体の内側からの汗対策をご紹介してきました。
しかし、顔や頭から汗をたくさんかいてしまって悩みの種になっている場合、もっと即効性のある対処法は「顔用の制汗剤」を使うことです。
イチオシは顔用制汗剤、「サラフェプラス」!!
通常、市版されているスプレータイプやシートタイプの制汗剤は「顔に使わないでください」というような注意書きをされている場合がほとんどです。
しかし、「サラフェプラス」なら顔専用なので安心して顔に使うことが出来ますし、なによりも即効性があるのでとてもオススメです!
汗が止まらない・・・病気の可能性は?
顔や頭だけに限らず、大量の汗をかいてしまう場合は病気の可能性があります。
汗が止まらないときに考えられる病気を解説してきます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、新陳代謝を活性化させる「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌されてしまう病気です。
この病気の代表的なものに「バセドウ病」があります。
また、この病気は全身の代謝が高まります。
汗をかきやすくなるだけでなく、動悸や息切れ、イライラ、食欲旺盛でよく食べるのに痩せるなど、さまざまな症状が現れるので覚えておいてくださいね。
自律神経失調症
自律神経失調省都とは、その名の通り「交感神経」と「副交感神経」の自律神経のバランスが乱れることで、身体に色々な不調が起きてしまう病気です。
自律神経は発汗のコントロールも行っているため、自律神経失調症になると異常に汗をかいてしまう場合があります。
更年期障害
更年期障害とは、40代後半頃から卵巣機能の低下によって女性ホルモンの分泌が低下すると自律神経のバランスが乱れてしまい、身体に色々な不調が現れてしまいます。
そそて、血管の収縮や拡張をうまくコントロールすることができなくなり、顔がほてりやのぼせ、突然汗をかいてしまう「ホットフラッシュ」という症状が起こることがあります。
糖尿病(糖尿病神経障害)
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、末梢神経に障害が起こって「糖尿病神経障害」になることがあります。
自律神経も末梢神経の1つなので、自律神経の働きが低下すると発汗異常や立ちくらみ、便秘、下痢、尿意を感じないなど、体にさまざまな症状が現れます。
終わりに
今回は、多くの方が悩んでいる「顔の汗」の原因や対処法について解説してきました。
また、たくさん汗をかいてしまう場合は、病気が隠れている可能性もあります。
「ただの汗っかきで病院に行くのは恥ずかしい」などと思わず、気になる場合には一度病院を受診するのもオススメです。
原因が分かって安心出来ますよ。